漫画家はらたいらさん死去 

漫画家はらたいらさん死去 

「クイズダービー」でも人気

1984年12月、第6回日本雑学大賞を受賞したはらたいらさん=東京・築地の東劇

 クイズ番組の出演などで知られる漫画家のはらたいら(はら・たいら、本名・原平=はら・たいら)さんが10日、肝不全のため埼玉県富士見市の病院で死去した。63歳。高知県出身。通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前11時半、東京都板橋区板橋1の48の13、新板橋駅前ホールで。喪主は未定。

 14歳のときから新聞に漫画の投稿を始め、高校卒業後にプロをめざして上京。「ゲバゲバ時評」や「モンローちゃん」で注目され、風刺の効いたナンセンスギャグが高く評価された。昭和50年から55年にかけては、本紙夕刊に「メロンちゃん」を連載し、同作品は英訳もされた。

 51年からは15年半にわたりTBS系のクイズ番組「クイズダービー」に、レギュラー出演。抜群の正解率が話題となり、雑学に詳しい博識の名物解答者としてお茶の間の人気者となった。

 漫画やテレビ出演以外にもエッセーの執筆や講演など多方面で活躍。49歳のころからは男性更年期障害に苦しみ、治療の様子や悩みを赤裸々につづった体験記は大きな反響を呼んだ。著書に「はらたいらのジタバタ男の更年期」など。

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江戸の雑学

江戸の雑学

江戸探訪

ブランドだけが残った浅草海苔


・「東京を江戸の古地図で歩く本」 ロム・インターナショナル編(河出書房新社 514円)
 古地図をたずさえて町を歩く。近ごろはやりのウオーキングスタイルだそうだ。
 そこでうってつけなのが本書。たとえば明治神宮の森は、初め加藤清正の、ついで彦根藩井伊家の下屋敷になったところ。また紀尾井町や紀尾井坂といった地名は「紀州・尾張・井伊」の各大名家の頭一文字を合わせたもの。
 他方、粋筋の街として知られた神楽坂が花柳界となったのは明治以降と意外に遅い。それまでは岡場所といって一段低い非公認遊郭だったのだ。
 思わず笑うのは浅草海苔のエピソード。実は浅草で本当に海苔がとれたのは江戸幕府以前の天正年間まで。徳川家が江戸に移る際に町づくりのために大規模な埋め立て工事がおこなわれ、それ以来、浅草では海苔はとれなくなってしまったのだ。それでもブランドだけが残った、というのが妙に現代的でおかしい。
 またソバで有名な調布の深大寺は、ソバが有名になったために逆に寺も知られるようになったとか。気軽な散歩のお供によさそうだ。

・「江戸東京《奇想》徘徊記」 種村季弘著(朝日新聞社 700円)
 博識と巧みな観察眼に定評あるドイツ文学者の著者は、東京生まれの東京育ち。昔をしのび、深川、本所、亀戸、築地、根津、柴又をそぞろ歩く。どこへ行っても子どもの目に映った戦前の風景が重なり、そこに落語や文壇エピソードをちりばめ、江戸の薫りをいまにしのばせる。すっかり変貌した生家近くの池袋西口を歩きながら、桜並木に空襲体験を生々しく思い出す。昨今のノスタルジーブームとは一味違った、記憶の中の風景が行間から立ち上がる。

・「大江戸東京の歩き方」 東京観光財団著(ダイヤモンド社 2000円)
 東京を訪れる外国人をガイドする公認資格、「東京シティガイド検定」の公式テキストだ。「台東区立根岸小学校の前には××が祭られている」「東京の地場産業『東京切子』工場の8割は××に集中している」など、穴埋め例題はなかなか手ごわい。
 しかしさすが公式テキストだけあって近ごろの学校教科書同様、カラフルで写真が豊富な読みやすさ重視の仕上がりだ。あちこち拾い読みするだけでも江戸・東京雑学が身につくこと間違いなし。

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